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入浴後の運動は運動効果が高まるか?伊豆⻑岡温泉での実証レポート

2023年12月、「静岡県ICOIプロジェクト実証事業」の一環で、ビッグローブ株式会社が温泉と運動に関する実証実験を実施した。温泉入浴後の運動には通常時に比べて高い効果を得ることができるのか、伊豆の国市の伊豆長岡温泉を舞台に調査を行った。

<目次>

  • 入浴後の運動は、運動効果が高い?
  • 時代と共に変化してきた「温泉街」に期待すること
  • 伊豆長岡温泉の魅力
  • 自分にあった「入浴+運動」スタイルで周遊してみよう

〇入浴後の運動は、運動効果が高い?

温泉好き、運動好きに朗報な実証報告があがった。
「温泉入浴後の運動には、通常時に比べて効果が高まる」ことが昨年末、医科学検査により立証されたのだ。主催は、温泉地での合宿研修などを手掛ける「ONSEN WORK」のビッグローブ株式会社。静岡県が実施する「令和5年度静岡県ICOIプロジェクト実証事業」の一環として行われた。

今回はその効果と、楽しく旅の中で活かす取り組みをリポートしよう。
実証を行った会場は、静岡県伊豆の国市の伊豆⻑岡温泉にある「コナステイ伊豆⻑岡」。

写真:コナステイ伊豆⻑岡

2023年12月、2泊3日のモニターツアーとして実施。
参加者には、日ごとに「運動時」「入浴後運動時」「平常時」と3種類の状況を作り出し、体温、心拍、呼気ガス、脈拍等の計測を随時行った。


実際にモニター参加者からは「入浴することで、運動前から体が芯まで温まっているので、代謝が良い状態を保てる」「温泉街であれば、楽しみながら歩き続けられる」といった感想も。

 

〇時代と共に変化してきた「温泉街」に期待すること

温泉街の魅⼒と言えば、温泉に入れることはもちろんのこと、名物の食べ歩き、現地の人とのちょっとした交流、歴史、自然など多岐にわたる。
古くから湯治場として人々を癒す役割もあったが、昭和の時代には、大型バスを貸し切って、大型旅館で楽しむ、いわゆる団体旅行が主流だった。 この時代に急成⻑した温泉街の特徴として、団体客向けに施設の機能を充実させて、滞在を宿で完結させていた背景がある。

伊豆⻑岡温泉も例に洩れず、その時代背景の影響を大きく受けている。 現代、個人旅行へシフトしていく中で、より身軽に「街自体を楽しむ」、さらにモビリティツールも増えきて、より広域で「周遊を楽しむ」ニーズも高まっている。
伊豆⻑岡温泉はいち早く変化に対応するべく、まちづくり団体を立ち上げ、街歩きを促進する宿泊施設の運営、マルシェの開催等を行っている。

 

〇伊豆⻑岡温泉の魅⼒

伊豆⻑岡温泉は、伊豆半島の中央に位置し、首都圏からのアクセスも良いので、日帰り観光も可能。
源泉が数多く湧き出ており、アルカリ性単純温泉で無色透明の泉質は肌触りが良く、お肌がすべすべになることから「美肌の湯」として多くの人に親しまれている。 市内6カ所の足湯に加え、日帰り施設、公共温泉、大衆温泉と様々な形態で温泉が楽しめる。

独特の地形が生みだした伊豆半島は海の幸から山の幸まで、豊富な食材があり、多彩なグルメを堪能できる。 年間を通して温暖なので、いちごやみかんなどのフルーツ狩りも有名。

 

伊豆⻑岡は、古くは鎌倉時代、源頼朝が⻘年期を過ごし、後に鎌倉幕府の成立へとつながったことで知られている。 大正時代からは、多くの文豪や政治家の別荘地として栄え、メインストリートである「温泉場出逢い通り」は、戦後から昭和後期にかけて多くの観光客で賑わい、下駄の音が響き渡る温泉街だった。
当時の暮らしを感じる街並みが今も残っており、歴史散策出来るのも魅⼒のひとつ。世界遺産の韮山反射炉もあり、見応えのある歴史遺産が現存している。

 

〇自分にあった「入浴+運動」スタイルで周遊してみよう

せっかく運動するならば、入浴施設を「はしご」するのは如何だろうか。
温泉街であれば、歴史や自然、食べ歩きを楽しみながら、周遊することでリフレッシュ効果も実感できる。

今回は伊豆⻑岡温泉の「湯めぐりマップ」として、モデルルートを以下4つご紹介。
・鎌倉からの時代の流れを感じられる歴史散策
・伊豆半島を縦断する一級河川「狩野川」沿いを散策
・温泉街の中心「温泉場出逢い通り」を満喫する
・古奈温泉と⻑岡温泉の間にある「源⽒山」をハイキング
自分の体⼒や興味に合わせて、ルートを組み直すも良し、新しい旅を実践してみよう!

※湯めぐりマップは、伊豆の国市内の宿泊施設や観光施設などで順次配布予定。
 ぜひマップを手に取って、湯めぐりを楽しんでみてほしい。

【開催・企画】
企画:令和5年度静岡県ICOIプロジェクト実証事業
主催:BIGLOBE株式会社



協力:一般社団法人伊豆長岡温泉エリアマネジメント