狩野川は、静岡県伊豆市の天城山系から伊豆の国市を通り沼津市の駿河湾に注ぐ川です。今回は、そんな狩野川の魅力や、最近伊豆の国市で取り組まれているかわまちづくりについてご紹介します。

狩野川ってどんな川?

画像:狩野川漁業協同組合

まず初めに、狩野川のことを良く知らない方のために、狩野川についてご紹介します。狩野川は流域を山々で囲まれており、雨量も多いため、水質が良く水量が豊富です。そのため、狩野川には綺麗な水にしか住めない生き物たちが多く住んでいます。代表的なものは鮎。昔から鮎がよく釣れる場所として知られており、狩野川は鮎友釣り発祥の地でもあるのです。

狩野川を中心とした伊豆の国市かわまちづくり
そんな狩野川では、現在伊豆の国市まちづくりの一環として、「かわまちづくり」を推進しています。これは、「暮らしを彩り、みどりあふれた おもてなし~伊豆の国、水と緑と歴史の京〜」を基本理念として行うまちづくりのもと、狩野川の観光資源としてのポテンシャルを活かし狩野川全体の利活用をしようというものです。

ここでは、そんな狩野川のポテンシャルを活かした伊豆の国市のまちづくり取り組みのいくつかご紹介させていただきます。

1.サイクリング

画像:伊豆の国市提供

狩野川周辺では、狩野川流域を気ままに自転車で楽しめるサイクリングの貸し出しサービスを行っています。
狩野川沿いのサイクリングコースは、景色もよく、桜並木もあり、四季折々の顔を見せてくれます。1日自転車に乗って、心地よい風に吹かれながら伊豆の街を楽しんでみませんか?

料金:普通自転車/1日500円 電動自転車/1日1000円
利用時間:10:00〜16:00
狩野川ベロ:https://izunotabi.com/cycle/index.html

2.カヤックやSUPなど

画像:伊豆の国市提供

狩野川では、カヤックやSUPといった水上アクティビティも体験することができます。
1987年から34年にもわたってリバーカヤックのショップを開き、水上アクティビティを展開してくれているタパさんのお店に行けば、楽しめること間違いなしです!初心者用の体験コースから、もっと水上アクティビティを極めたい人向けのスクールまで、目的に合わせて体験することができます。

伊豆リバーカヤック専門ローカルガイド:カヤックタパ

3.放水路見学

画像:伊豆の国市提供

狩野川は昔からしばしば氾濫し、水事業の一環として1951年に放水路建設に着工しましたが、1958年に狩野川台風が襲い大きな被害が出てしまいました。その後、1965年に放水路は完成しました。約3kmの人口水路となっており、狩野川治水の重要な役割を担っています。この放水路には普段立ち入ることはできませんが、団体見学希望者(30名以下)には狩野川放水路の見学会を開催しています(予約必須)。伊豆の安全を守る放水路を見学できる貴重な機会です。

▼見学のお問い合わせ先
国土交通省伊豆長岡出張所
電話番号:055-948-0302

「かわまちづくり」とは?

伊豆の国市では、平成31年2月に「伊豆の国市かわまちづくり協議会」を設立し、市民や関係団体とともに、狩野川水辺空間の有効的な利活用や、水辺と周辺地域の魅力向上を目的とした整備方針についての検討を行ってまいりました。

令和2年1月に「伊豆の国市かわまちづくり計画」を策定し、国に対して計画の登録申請を行っておりましたが、このたび、令和2年3月13日に、計画が国土交通省のかわまちづくり支援制度に登録されました。

今後は、この計画方針に基づき、地域住民を始めとした関係団体と連携しながら、水辺空間の整備を進めるとともに、狩野川を軸とした地域の魅力・賑わいの再生に向けた取り組みを進めてまいります。

かわまちづくりの詳細はこちら

まとめ

いかがでしたでしょうか?狩野川での取り組みによって、新しい伊豆の町の魅力も発見していただけたのではないでしょうか。皆様も、伊豆を訪れた際はぜひ狩野川のアクティビティに参加されてみてくださいね。

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