伊豆の国市伊豆長岡温泉のまんなかにあるミライ広場は路線バスの停留所やシェアサイクルのステーション、E-BIKEの貸出スポットや車中泊が楽しめるRVベース、そしてスマートロッカーの設置など、交通の結節点としての機能がそろっています。


これは世界中でも進められる交通結節点の多機能化・高機能化の取組を参考に、温泉場の「いずなかビレッジ」を拠点としたまちづくりの取組の一つです。
1.モビリティハブとは??
モビリティハブ(Mobility Hub) は、鉄道、バス、自転車、カーシェア、電動スクーターなど複数の交通手段を効率的に結びつける拠点です。都市の交通結節点を高機能化し、移動の利便性向上や環境負荷の低減を目的としています。
主な施策として、デジタル技術を活用したリアルタイム運行情報の提供、シームレスな乗り換え環境の整備、EV充電設備の導入 などが挙げられます。また、駅周辺の商業・オフィス機能と連携し、交通と都市機能を一体化する取り組みも進められています。
欧州や北米では、MaaS(Mobility as a Service)と連携し、予約・決済を統合したシステム が導入され、日本でも都市部を中心に実証実験が進められています。
※欧州で進められるモビリティハブのイメージ図



このモビリティハブを参考に、伊豆長岡温泉の真ん中にある交通結節点「ミライ広場」に、また新たな機能、EV用充電スタンドが設置されました。
さかなやステイで宿泊の際に、、、フロント併設のローカルキオスク「いずなかマルシェ」で地域のとっておきを見つける際に、、、yuuさんでゆっくりカヌレとフロランタンを楽しむ間に、、、そして温泉場をゆかたでそぞろ歩きしている間に、、、EV充電が可能です。
是非、お気軽にご利用ください。
2.都心部でもモビリティハブが続々設置
将来は都心部、東京は駒沢やさいたま市美園地域でENEOS×OPENSTREETにより設置されたマルチモビリティステーションのように、屋根がついて交通の選択肢も増えると、マルシェなどとの連携や温泉場を拠点とした周遊促進につながるります。

※こちらは駒沢に設置された実験施設
ミライ広場でも、今後は、なんとEVのトゥクトゥクのレンタルも行えるようにする計画が、、、っとこれはまだ秘密ですが、、、
かつては伊豆長岡温泉にある伊豆箱根鉄道グループの交通拠点「温泉駅」が拠点となり、伊豆半島全域に定期観光バスが出ていて、伊豆長岡温泉を拠点に、下田や松崎方面への旅行の際はまずは伊豆長岡温泉で一泊という場所でもあったのかと思います。
※現在、温泉駅は伊豆長岡エリマネがコミュニティスペースとして地域に開放
いずれにしても、東京駅から踊り子であれば直数で最寄りの伊豆長岡駅まで来れますし、伊豆半島の救急医療を一手に担う基幹病院である順天堂大学附属静岡病院や伊豆の国市の市役所も近くにあることから、15分に一本は路線バスが走り、タクシーも多く走っているため日常的に交通手段に困らないエリアであり、気軽に都心から通うにもピッタリのエリアです。
今後、このモビリティハブでは様々な機能が付加されていきますので乞うご期待です!
■いずなかビレッジ多目的広場兼駐車場 ミライ広場 概要
①駐車場:全38区画
・さかなやステイ駐車場:7区画
・身障者用駐車場:1区画
・多目的駐車場:4区画
・その他契約者用駐車場:18区画
・RVベース:対象8区画
②シェアサイクル ラック数6台分
③スマートロッカー:9個(内冷蔵タイプ4個)
④EV用充電スタンド:1機
以下のリンクはモビリティハブの概念をコロナ禍で生まれたパリの「15分都市」のコンセプトなどを引用して説明している記事です。もし興味があれば是非!
新しい地域生活圏をめざして──「まちえき」と「モビリティハブ」
※リクシルビジネス情報 社会と住まいを考える(国内)18 新しい地域生活圏をめざして──「まちえき」と「モビリティハブ」 吉本憲生(株式会社日建設計総合研究所主任研究員)